山梨大学工学部

在学生

山梨大学モノづくりの今

青木 順啓

アオキ ユキヒロ

 私は山梨大学で学生フォーミュラという車を学生の手で一から作り速さなどを競う競技に出場する山梨大学学生フォーミュラ部というチームに所属し、チームリーダーを務めさせていただいています。山梨大学学生フォーミュラ部は今年で18年目のシーズンとなります。工学部の歴史100年と比べるとまだまだこれからのチームではありますが、昨年度より大きくチームの方針が変わることとなりました。それはガソリンエンジンからモーターへの移行です。昨今の流れからいずれEVになることは避けられず、新型コロナウイルスの期間に活動が変則的になったことにより決断をしました。まだまだガソリンエンジンが主流の日本大会ですがモーターへシフトする大学も増えています。世の中ではEVシフトが加速していますが、その波が学生フォーミュラにも来ているということを感じます。また、海外に目を向けてみると日本大会ではまだ少数派であるEVが大半を占めている国もあります。それはモーターにおいて環境面だけでなく性能的にもアドバンテージを持つからでもあります。EVコンバートは難しく今までと違う知識や技術を求められます。しかし、山梨大学学生フォーミュラ部の活動方針は「常に新しいことに挑戦し、それに向けて深い探求を通して総合的な能力を習得する」というものであり、山梨大学学生フォーミュラ部は常に新たな時代へのモノづくりへと挑戦しています。その中でも今回挑戦しているEVコンバートというものは困難なものがつきものです。実際EVでの参戦一年目である2023年大会では完走を果たすことができませんでした。しかし2024年大会は完走を果たしその後のさらなる飛躍へとつなげる年とします。技術の進歩や変化が早い昨今ですが、山梨大学学生フォーミュラ部は新たな時代のモノづくりに挑戦しています。
                      ※本文は、2024年2月執筆時点の内容になります。

2022年工学部機械工学科入学