ユ ジュン ウェイ
思い返してみればそれは2020年4月のことでした。人生初の留学、初の大学、これから始まる物語に期待しながら山梨大学工学部に入学した私を待っているのは、その気持ちを裏切る全く別なモノでした。それは何なのか、言うまでもないでしょう。楽しみにしていた入学式が中止になったお知らせを見たときの気持ちは絶望そのものでした。しかし、私だけではない、私一人だけがこれを味わっているわけではない、その気持ちだけが私を支えてくれました。
数日が経った、入学式の件から立ち直った私が目にしたのは講義の延期、それもそう、この状況下で授業ができるわけがない。それまでには私の寮の生活を楽しむことにしました。数週間後、オンライン授業が決まり、ようやく授業を受けられる気持ちに浮かれ、準備を進めました。初めてのオンライン授業ということも相まって、最初の数か月の授業は特に楽しかった。その後、3年生までの2年間ほぼオンライン授業の生活でした。その間、たまに大学に行ったり、行けなくなったり、ごく僅かな対面授業を大事にしながら過ごしてきました。最悪のスタートを切ったからこそ、このありがたみがわかる、皮肉な話です。
3年生からは状況が落ち着いたこともあり、全授業を対面で受けることができました。ようやく元通りの大学生活に戻ったといえるでしょう。友達と一緒に食堂で食事したり、これまでに開催できなかった梨甲祭に参加したり、最初の二年間を取り返そうとした気持ちで、大学生活を目一杯満喫しました。4年生である今は大学で一番楽しい時期で、研究は大変だが、それ以上に楽しい大学生活を送れることに感謝しています。今となってはこれまでの出来事すべて貴重な経験になり、誰とも違った大学生活を過ごせたと考えれるようになりました。卒業まであと少しだが、無事卒業できるように、このまま突っ走って楽しむつもりです。
最後に、山梨大学工学部100周年おめでとうございます!
※本文は、2023年12月執筆時点の内容になります。
2020年工学部コンピュータ理工学科入学