山梨大学工学部

在学生

山梨大学工学部100周年記念寄稿文

池田 駿介

イケダ シュンスケ

 山梨大学工学部創立100周年誠におめでとうございます。
 このような歴史的な時に、この学部に身を置いていることは大変名誉なことであり、誇りに思います。そして記念事業に小文を寄せる機会を与えていただいたことは誠に光栄なことと感謝申し上げます。汗顔の至りながら私の思い出を記してみたいと思います。

 私の工学部での生活の大半はコロナ禍でした。入学した2020年は新型コロナウィルスが流行し始めた年であり、その影響で入学式も中止となりました。4月から開始する予定だった授業も1ヶ月遅れでの開始となり、初めての一人暮らしで周囲に友人もおらず、寂しい思いをしたことをよく覚えています。授業開始後も対面での授業はほぼなくうオンライン授業が中心で、思い描いていたキャンパスライフとはかけ離れたものでした。そんな中、工学部・生命環境学部の同窓会である山梨工業会から支援金をいただきました。自宅でのオンライン環境を整えるためにPCやWi-Fi等を準備する必要があり、非常にありがたく、そして長い歴史の中での多くの先輩方に支えられていることを強く実感しました。

 現在学んでいる土木環境工学科の授業は、物理学から生物学など幅広い分野の勉強を、実験や実習で実際に取り組みながら学ぶことができ、非常に興味ぶかいものばかりです。特に印象深い授業は測量学実習です。実際に大学近くの裏山に行き、同級生数人とグループになり測量を行い、そのデータをもとに地形図を作成するというものです。講義室の中で学ぶことも重要ですが、実践力を重視する本学の校風の如く実際にやってみることがとても重要で非常にいい経験になると感じました。また、卒業生の方が特別講師として授業してくださる機会も多くあり、実際に就職したあとのお話や現場ならではのお話を伺うことができ、卒業生の方々との強いつながりをはっきりと実感しました。

 100周年という伝統ある工学部は、諸先生方、多くの先輩、あとに続く新進の後輩により、さらに飛躍を遂げて行くことと確信しています。私もここで学んだ一員として微力を尽くすことに思いを新たにしています。100周年本当におめでとうございます。

                     本文は、2024年1月執筆時点の内容になります。

2024年工学部土木環境工学科卒業、大学院修士課程進学