山梨大学工学部

在学生

研究と仲間の留年

高垣 僚太

タカガキ リョウタ

まずは山梨大学工学部設立100周年おめでとうございます!!
この歴史的な瞬間に立ち会えること、並びに寄稿させていただけることに大変な喜びを感じております。
私は2019年に山梨大学工学部先端材料理工学科に入学し、現在は同学大学院の修士課程で日々勉学、研究に励んでおります。その中、今回は大変恐縮ではございますが私の大学での印象に残っていることをこの場をかりて紹介させていただきます。

私が印象に残っている点は2点あります。

1点目は研究活動です。研究室は原康祐准教授の研究室に所属しております。研究は新規半導体材料の成膜を目指しております。日々、多くの課題が現れますが、原康祐准教授をはじめ多くの教員のご指導のもと研究に励んでおります。大変苦しいこともありますが、その中で起こる一瞬の喜びは何事にもかえられません。まだまだ道半ばですが、これからも日々精進していきたいと思います。

2点目は大切な友人の一人が一般教養の取り忘れで留年してしまったことです。私は彼と大変仲が良く、大学1年の時から毎年のように旅行に出かけ、彼は私の家の前のアパートに引っ越してくるほどでした(少し引っ越してくるのは怖かったですけど笑)。そして、彼と一緒に卒業したいという想いが強くなりました。しかし、彼は勉強の方が得意ではありませんでした。そのため、テスト前になると最大限のサポートを彼に行いました。結果として多くの専門科目の単位取得ができました。しかしながら、4年生進級前の春休み、専門科目ではなく一般教養の取り忘れで留年してしまいました。苦しい時も楽しい時も常に彼が横にいてくれたので、一緒に卒業できなかったのは残念でした。 最後に恐縮ながら私からの要望です。ぜひ工学部設立100年を機に授業取り忘れを防ぐようなシステムを作っていただければと思います!!彼と同じような思いをする学生をもう見たくありません。よろしくお願いいたします。

2023年工学部先端材料理工学科卒業、大学院修士課程進学