山梨大学工学部

教職員

山梨大学工学部に着任して

米山 直樹

ヨネヤマ ナオキ

 山梨大学工学部創立100周年を心よりお祝い申し上げます。

 2009年11月に着任した当時は総合研究棟の4階で一番若かった私がすっかり古株となりました。着任時点で既に中古だっただろうという声も聞こえますが、研究室の立ち上げで日々右往左往する新米の私を、当時同じく4階におられた橘先生、小泉先生、谷先生は暖かく迎え入れ、助けてくださいました。前職で涼しい仙台に長く身を置いたこともあり、甲府の高原性盆地特有の低い湿度ながらもその激烈な夏の日差しは正直耐え難く、たぶんあと2-3年で溶けるなと覚悟しました。この10数年、何度か溶けかけながらもヒトとしての個体の状態を保つ中で要職を拝命するに至り、気がつくとよりによってこの大事な節目にコース主任を任されているなど、心中オイ気は確かかよと囁きつつも大変感慨深く、ますます身の引き締まる思いでございます。

 創立からの100年間、数多くの先人たちによる革新的な教育と卓越した研究により、本学工学部は産業界や社会に多大な貢献を果たしてまいりました。引き続き、まずは次の10年、さらには次の歴史の節目である200周年に向けてさらなる研究の飛躍を目指しつつ、学生たちにとって豊かな学びとキャリアの礎を築く場となるよう、精進してまいります。

山梨大学大学院総合研究部工学域物質科学系 教授