山梨大学工学部

卒業生・修了生

工学部時代の思い出

手塚 花菜

テヅカ ハナ

 私が工学部土木環境工学科に入学しようと思ったきっかけは、中学生の頃に参加した建設事務所の職場見学です。土木に興味を持ち、山梨で生まれ育ったことから、山梨大学工学部土木環境工学科を受験しました。入学し、大学1年生、2年生は、多くの講義のなかでも数学や物理の講義が記憶に残っています。微分方程式や線形代数学は、自力で解くことが難しい問題もあり、数学や物理を幅広く教えてもらえるフィロスを活用しながら、友人とともに課題に奮闘したことが懐かしいです。公務員試験受験のときにも理解できるまで問題を教えていただき、大変お世話になりました。土木環境工学科のグループワークで行う講義では、山梨県のリニア新幹線駅周辺の予測される水害や危機管理について考えたことがありました。県内に就職してから、講義をしたときに挙がった課題が配属された担当の業務にかかわっており、山梨大学で学んだことが職場に繋がっていると感じました。

 工学部土木環境工学科で過ごした4年間で特に思い出に残っているのは、研究室配属してからの3年生後期と4年生です。私は、地すべりや液状化現象等を研究している地盤研究室に所属しました。はじめは、先輩が発表している内容が何もわからなくて卒業論文が書けるのか不安になった覚えがあります。研究熱心な先生と優秀な先輩方に教えていただきながらゼミを重ねることで、少しずつ専門用語や研究内容を学んでいきました。3年生の夏季休暇には、県の土木職のインターンシップに参加し、公務員試験を受験することを決めました。ゼミの先生も進路を第一に考えてくださり、就活中はゼミに参加しながらも公務員試験の勉強に集中できたのでとても感謝しています。地盤研究室には留学生も所属しており、マレーシア、ベトナム、中国、ブラジル、スリランカ出身の方と関わることができたことも貴重な機会だったと思います。研究が順調にいかないときには、不安になることもありましたが、何度も先生と打ち合わせし、先輩方に相談しながら書き進めました。卒業論文提出日前はとても大変でしたが、同期5人で励まし合いながら執筆した期間はとても充実しており、卒業した今でも覚えています。

 現在は、目標だった県職員となり、河川の氾濫による水害が防止できるよう、護岸の整備や堆積した土砂の除去など、日々、上司や先輩方、現場の職人の方々と河川関連の業務に取り組んでいます。工学部土木環境工学科で過ごした4年間を糧に、今後は道路事業や都市整備事業など幅広く経験し、国土の強靭化や県民の安全安心を図る業務に携わっていきたいと思っています。

 山梨大学工学部創立100周年おめでとうございます。在学中は大変お世話になりました。山梨大学工学部の更なるご飛躍をお祈りいたします。

2022年工学部土木環境工学科卒業

山梨県庁・職員