コバヤシ ヒロキ
私が工学部に在籍していた中で、1年次の科目として、「実践ものづくり実習」という
科目がありました。その科目は、私の専門以外のことを学べ、工学部の他の学科の学生と
も関われることができました。自分が選択した実習は、電子回路に関するコースで、専門
で学んでいた化学とつながるところがあり、夢中になって電子回路について学んでいたの
を今でも覚えています。何かを学ぶことが好きな自分にとって、とても有意義な時間を過
ごせる科目でした。今後の工学部として、自分の専門以外で、社会において工学系の技術
や知識が求められるコースや科目が増えるといいなと祈っています。
2年次では、専門の科目で、「プログラミング及び実習」や「基礎工学実験Ⅱ」という
科目を受講していました。「基礎工学実験Ⅱ」で学んだことは、自分の研究ではほとんど
活用できることはありませんでしたが、様々なことを学べる科目だと覚えています。他の
学科の中でも「プログラミング及び実習」や「基礎工学実験Ⅱ」と同じような科目を学ん
でいる学科があり、そのような学科の学生とも交流してお互いの専門の科目を共有できて
いれば、より深く学べたのではないかと思っています。
3 年次では、「技術者倫理」という科目を受講していました。その科目は、社会や会社に
おいて技術に関する倫理について学ぶことができました。しかし、あくまで座学として学
んでいたため、あまり身にならなかったと感じています。社会へ出た後でも実践できるよ
うな仕組みが何かあればよかったなと、今では感じています。また、私はさらに、「リー
ダー養成特別演習」という科目も受講していました。その科目では、山梨県内の企業への
就職をサポートするために、山梨県内の企業についてより学ぶことができたり、他の学科
の学生の地域の企業への就職に対するモチベーションを感じ取れたりでき、とてもいい機
会だったと感じています。しかし、まだ企業で働くことについて実感がなかった自分たち
にとって、物足りなかったと感じています。就職するために企業が求めていることや働く
ために学生のうちからしておいた方がいいことなど、学べていればよかったのではないか
と感じています。
4年次では、自分の研究をする時間が多く、受講していた科目はありませんでしたが、
だからこそ、他の学科の学生と交流できる時間もあればよかったなと感じています。特に
自分は研究でプログラミングを用いて物理の研究をしていたのですが、他の学科の中で、
プログラミングや同じような物理について研究している学生とも交流して互いの知識を深
められる機会があればよかったなと感じています。
2019年工学部先端材料理工学科卒業