山梨大学工学部

教職員

工学部時代の思い出

杉浦 篤志

スギウラ アツシ

 この度は、山梨大学工学部創設100周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。また、このような貴重な執筆機会をいただき心より感謝申し上げます。ご縁があり、現在は山梨大学総合分析実験センターで管理・運営業務をしつつ研究活動をさせて頂いております。1997年に工学部情報工学科に入学した当初は、まさか自分が山梨大学で研究者として活動しているとは思いもよりませんでした。

 学部時代は、友人達と勉強や遊びなど大学生活を謳歌しました。卒業研究では、加藤 孝正先生の指導のもと、先輩の研究を手伝いつつ、自分の研究を夜遅くまでやっていたことを思い出します。3階の研究室の隣にある広場から行けるベランダからの景色は今でも忘れることが出来ません。友人達と研究の苦労や将来のことを景色を見ながら語り合ったりしました。研究室に入ったときは、研究についてあまりわからず興味を持てなかったのですが、先輩の研究を手伝ったり、自分の研究で今まで使ったことがないいろいろな解析装置を使って結果が出せて、それが新しい発見に繋がっていくことを知りました。卒業するときには研究することが楽しく、もっと研究してみたいという思いを持つことができました。

 学部卒業後、社会人になっていろいろと経験した後、山梨大学で社会人再チャレンジプロジェクトが実施されていることを知り、もう一度、勉強や研究をしてみたいという思いが常にあったのでこのプロジェクトを利用して、大学院 医学工学総合研究部の工学専攻に入学し、茅・豊浦研究室で修士課程、博士課程を過ごしました。再び、山梨大学で研究していくことを加藤先生へ報告するために挨拶に行ったのですが、卒業後8年ほど経っていたにもかかわらず覚えて頂いていて「頑張れよ」と励ましの言葉を頂いたことは今も励みになっています。大学院での指導教員である茅 暁陽先生、豊浦 正広先生には、研究に向かう姿勢や研究活動についてご指導をして頂きました。また研究だけでなく、家庭のことや経済的な部分も気を使って頂いて本当に感謝しております。現在も共同研究者としていろいろと指導頂きありがとうございます。研究室のメンバーにも恵まれ、専門外で歳も離れているおじさんに親切丁寧にいろいろと教えて頂き、とても感謝しております。特に楊さん、澤田くんとは、博士課程で研究活動において苦楽を共にして皆で卒業出来たことが大変嬉しかったです。
 こうして山梨大学工学部での経験を振り返ってみるといろいろな方のおかげでここまでこれたことを感謝しております。これからは自分が山梨大学へ少しでも貢献できるように、自分のこれまでの経験や強みを活かし、研究・教育活動、センター業務を行っていきたいと思います。

2002年工学部電子情報工学科卒業、2012年大学院修士課程修了、2015年大学院博士課程修了

山梨大学総合分析実験センター 助教