ご挨拶
ご挨拶
時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
また日頃より山梨大学工学部の教育ならびに研究にご支援とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。
山梨大学工学部は来たる令和 6 年(2024 年)、めでたく創立 100 周年を迎えることとなり、この間に約3万人の有為な人材を輩出し、多方面に多大な貢献を行ってきております。
近年の本学の動向といたしましては、大学間連携を加速しており山梨県立大学との連携では全国初となる大学等連携推進法人(一社)大学アライアンスやまなしを設立するほか、明治大学、千葉工業大学などとの学部間連携を推進しております。これら大学間連携は、大学経営の基盤強化や学生・地域住民に対する高等教育機会拡大につながっており、地域の知の拠点として機能し、優れた人材を育成・輩出することで、社会の発展に寄与するものであります。
工学部においては、この記念すべき100周年を迎える令和6年に組織改革を行うことといたしました。近年の社会変化は著しく、工学部の人材育成が果たすべき役割も急速に変化しております。例えば、持続可能な開発目標「SDGs」、地方のポテンシャルを引き出し継続的な営みができる社会「地方創生」、IoT やビッグデータ、人工知能等をはじめとする技術革新による新たな社会「Society 5.0」の実現などに向けて、人材育成も変化・多様化しています。
特に、カーボンニュートラルのためのエネルギー問題への取組やデジタル分野への人材輩出は、持続可能な社会を実現するうえでの最重要課題であり、その解決に向けた教育の強化が求められています。工学部改組における主なポイントは、7 学科から 1 学科(工学科)複数コースへの再編、クリーンエネルギー化学コースや入学後に専門分野を決める総合工学クラスの新設、コンピュータ理工学コース定員の大幅増員、女子枠の設定など新たな社会に貢献できる工学系人材を育成していきます。
さて、100周年記念事業としましては100周年記念ホールの整備、東キャンパス中央東門改修といった周辺環境整備事業のほか、専用webサイト開設やカウントダウンイベント、記念式典など、募金の受入額に応じ様々な事業を展開する予定です。
最後に、工学部の現状でございますが、各校舎は経年劣化による老朽化が加速しており、学生の皆様に決して満足いただける修学環境を提供できていない現実があります。本募金については記念事業のほか、これら改修や修繕に使用させていただき、学生の学び場に相応しい修学環境に改善していければと願っております。
皆様からのご支援をどうぞよろしくお願い致します。
国立大学法人山梨大学長 中村 和彦
工学部長 中山 栄浩
山梨工業会理事長 輿水 精一